アースバックハウス制作の記録 of アトリエ 竜の通り道

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アースバックハウスを作った「きっかけ」と「まとめ」



「アースバック」とは、水害時などに氾濫した水が、建物に入らないように積み上げる「土のう」のこと。
NASA(アメリカ航空宇宙局)では、月や火星の居住スペースとして、アースバックハウスを検討しているらしい。

中東の国で実際に作られているという、この建物のことを知ったのは、2012年の10月末のこと。
見たことも聞いたことのない建物を、それから間もなくして作り始めました。

…とは言っても、まったく情報がありませんから、毎日のようにネットで情報を見つけてはプリントアウトし、
制作工法を自分たちでまとめながら進めていきました。。

知り合いに「裏山の赤土を使っていいよ」と、嬉しい申し出を頂き、赤土を土のう袋に詰めること1ヶ月…
友人に手伝ってもらいながら、1200体の土のう(1体25kgくらい)を作り、それを軽トラックで森まで運
び、ようやく制作開始。この頃には、雪が舞う季節になっていました。

途中、積み上げた土のうが崩れたりと、様々な失敗を繰り返しながら、なんとか自己流のアースバックハウスを
完成させることができたのは、翌年の4月のことでした。

土のう袋に土を詰める作業以外は、2人で作ったアースバックハウス。想像を絶するほどの大変な作業に、
何度も心折れそうになりながら、実働91日間で完成させた思い出の建物(作品)。訪れた人の歓声を聞くたび
「作って良かった!」と思わせてくれます。

今、全国的にアースバックハウス建築が熱く、ここ大分でも次々と建てられています。
そのほとんどが「正規の工法」で建てられていますので、工法を詳しくお聞きになりたい方は、「日本アース
バック協会」のHPをご覧になられて下さい。
http://www.earthbag.jp/public.html


※下記の載せている写真は、記録用として載せています(正規の工法ではありませんので)あしからず。

DSCN7031.JPG1200体の土のう制作(奥に見える大きな袋は使用していません)1体25㎏~30㎏くらい。

DSCN6438.JPG基礎となる穴掘り。下に砂利を敷き詰め叩いて固めた。

DSCN7074.JPG土のうを四角い型枠に入れ、ひたすら叩いて成形。水分が多い場合は天日干しして、ある程度水分を抜いてから使用した。

DSCN6530.JPG土のうがズレないように「有刺鉄線」を土のうと土のうの間に入れながら積み上げる。1m積み上げたら所どころ鉄筋を打ち込む(倒れないように)

DSCN6582.JPGアーチ型の入り口は、最初に型枠を入れ、その上に土のうを並べ、最後に型枠を外した。

DSCN6903.JPG「真円」であれば、天井部分まで土のうで作れたのですが、真円ではなかったため、鉄筋を組んでモルタルを塗って固めた。

DSCN6991.JPG入り口のアーチ部分のモルタル塗り。腰が痛くて泣きそうになった(笑)モルタルは(全体に)3回重ね塗りした

DSCN7050.JPG外周にも腰かけられるところを作ろうと、あとからまた土のうで椅子を作った。

DSCN7259.JPG設計図を書かずに、その場その場の思いつきで「カタチ」を決めながら(変えながら)進めた。

DSCN7402.JPGアースバックハウス完成!一年経った今も水漏れ等なし!

DSCN8653.JPG夏仕様に「ベージュ色」で塗り替えた。